きらめきクライマックス!
「衣月くん、話してくれてありがとう。無責任に好きなんて言ってごめんなさい。わたし、朝陽に会いに行きたい」
「ああ、行ったら?ちょうど帰る時間じゃない?」
衣月くんが腕時計を確認して「今4時」と教えてくれた。本当にちょうど、帰りの時間だ。
「荷物、あんたの友達が持ってきてくれてるよ」と指差す方向を確認すれば、誰も座っていない椅子にわたしの荷物が確かに置いてあった。
きっと茉莉が持ってきてくれたんだ。たくさん心配をかけてしまったし、何か奢ろう。
そうやって茉莉のことを考えていれば、衣月くんが「最後に、謝りたいことがある」と付け足したので、もう一度彼のほうへ顔を向けた。