きらめきクライマックス!



でも別に、もうどうだっていい。今までずっと朝陽がわたしに「しゅんちゃん」と声をかけてくれたように、わたしが今度は毎日、嫌ってほど「朝陽」と声をかけるから。



朝陽と一緒にいたいんだもん、どう思われたって、何を言われたって、なんでもいいの。きみが振り向いて、こっち見てくれるまで諦めない。




おそらく茉莉が持ってきてくれた荷物をまとめて、1ヶ月お世話になっているぴかぴかな、いや、あの日よりちょっぴりぴかぴかから離れたグレーのブレザーに腕を通して駆け出した。反芻する、衣月くんの言葉。




“朝陽は右”




わたしが惹かれたきらきらの男の子。衣月くんではなく朝陽だった。わたしちゃんと、朝陽に惹かれてる。






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