きらめきクライマックス!



あんなに眠れなかったのに、保健室でたくさん寝れたおかげで走っても平気だ。それはきっと、朝陽がわたしを運んでいる間、ずっと温かさをくれたからだ。




心配かけて、朝陽はもちろん茉莉や先生にも謝らなきゃいけないし、もう二度とこんなことにならないよう気をつけなきゃいけない。反省はする。



けど、今はとにかくきみに伝えたいんだよ。きみがわたしをどう思ってたっていいから、とにかく伝えたいんだ。ごめんよりも、ありがとうよりも、好きって伝えたいと思うのはわがままかな。



廊下を抜けて、昇降口。家に帰る生徒たち、部活に向かう生徒たち、それぞれある中でわたしはただ一つ、わたしが行きたいのは朝陽のところ。朝陽に向かって足を動かす。



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