きらめきクライマックス!




驚きを顔に滲ませる朝陽。ねえ、ここまで言ったらもう告白みたいなものだ。あの時みたいに直接的な言葉を投げていないけど。




「でもそれも衣月くんの嘘だった。ちゃんとわたし、写真見てね、きらっきらの笑顔の朝陽に惹かれたんだよ。わたしの中に、衣月くんはいなかったし、もう衣月くんは惹かれなくなってた」




衣月くんに惹かれたのは、あの日、あの瞬間だけ。



衣月くんとは一瞬でクライマックスを迎えたきらめき、きみとはまだ終わっていない、よね。






「だからね、朝陽、わたし、──「駿花」







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