きらめきクライマックス!



立ちあがろうとすれば、彼の足にわたしの足を絡めるように動かすことを許してくれない。



明らかに勝手を言っているのは藤朝陽のほうなのに、今日だけで幾度となく視界に映した彼の姿はどうしたって余裕そうで「はやく」と言わんばかりのダークブラウンに捕えられ、離してくれない。



呼ばなければ本当に一生解放してもらえなさそうだ、と観念した。ばーか、藤朝陽。





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