きらめきクライマックス!



「ってことで、本当に付き合ってないので!じゃあ」




と、さっきまで納得してなさそうだったあの子にもう一度否定の言葉を投げて席を立った。



靴を履き替えるために一回はまた必ず離れなきゃいけないのに、昇降口にいくまでの道ですら朝陽はわたしの手を取る。それにももう反論する気はなくて、されるがまま。



すでにわたしはかなり、朝陽に毒されちゃってるんだと思う。



また今日も変わらず、朝陽の温もりを感じられることに満足してしまってる自分も、いるし。手が繋がれているおかげで、隣を歩く朝陽が近い。



近いままいつも通り何度見たって悔しいくらい整った顔を見上げてみれば、こちらを甘いダークブラウンが見下ろすから、顔に熱がきゅ、と集まってきた。



ちょっぴり、ほんのちょっとだけほんのり頬が染まってるかもだけど、朝陽に気づかれていないといいな。



ばーかって思ってれば顔もばーかな顔になるかな、ばーかばーか朝陽の頑固!やーいやーい!!




朝陽で頭がいっぱいのわたしには「……森下さんからの矢印もまぁまぁ強いな」とさっきのあの子の呟きは当然届いていなかった。














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