きらめきクライマックス!
ゆるやかに弧を描く唇、優しさを最大にして表情に乗っける目の前の藤朝陽はわたしだけを一点、見つめている。
こんな優しさに満ちた表情、わたししか知らないってそろそろ自惚れてもいいかな。朝陽はすぐ調子に乗るし、たまにはわたしも調子乗っていいかな。わたしだけだって思いたいから。きみとはじまったこのきらめきは。
向かい合う朝陽は自分のカバンから綺麗に包まれた箱を取り出して、広げた。机いっぱいに広がるサンドウィッチ、店長さん仕込みというだけあって見た目からすごく綺麗で美味しそう。
パンとパンの間からちらりと見える卵の黄色やレタスの緑が色とりどりきらめいていて目を奪う。