きらめきクライマックス!
「俺のファーストキスは、誰でしょう」
わたしをまっすぐ見つめたまま、いつかしたクイズのように投げかけてきた。
あの時なら絶対に「知らない」と答えていたし、今だって、そんなの知らないよ、と答えたくなったのに彼のダークブラウンはそれをさせてくれなかった。
だって、わたしの瞳に映る彼から、伝わってきてしまうから。知らないわけないって、彼の優しさに溢れた双眸、微笑まれる口角が、言葉にするよりはやく答えを示していたから。