きらめきクライマックス!

「……正解は、駿花」




嘘のない、まっすぐな瞳と、たまにしか呼ばない“駿花”のせいで、心臓の音も気持ちも加速していく。



始まりは最悪だって、思っていた。そもそもわたしは少女漫画が大好きで、だからこそ理想のファーストキスを妄想してはニヤけてしまうくらい、大切にしていたんだから。



そんな大切な人生で一度のファーストキスを勝手に奪われて最悪だって、思ってたのに。思っていた、のに。




「わたし、朝陽がはじめてで、よかった、」





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