きらめきクライマックス!
木目を越えて、朝陽の完全領域に踏み込んだ。もう後戻りできない。行動も、気持ちも。
なんていえばいいのかわからなくて謎に感謝の言葉を口にしてしまって、足を上手く動かせなくて突っ立ってしまえば後ろから小さく笑った声が聞こえてきて「ラグのとこ、座っていいよ。飲み物持ってくるね」と来た道を引き返していった。
言われた通り、ブラウンのラグマットの上に腰を落とした。ずっと近くにいた朝陽が一時的に離れたからか硬かった体が少しだけ自由になる感覚がした。
それにしても息が詰まりそうだった。どきどきうるさいし、ずっとずっと頭の中朝陽しかいないし、顔は火照ったまま冷めないし、うまく会話できないし、恥ずかしくて朝陽の顔見れないし。