続・小さな恋のメロディ~貴方が好きです~
「何か言いたい事でも?」
「別に……」
「では邪魔になるので又、居間でテレビでもご覧になって下さい」
「……」
私は居間には行かないで、自分の部屋へと戻った。
部屋に戻ると孤独を感じ、みぃーをギュッと抱き締める…。
そして気付いたら、哲平を思い出していた……。
哲平なら、今の私を見てどう思う?
何て言ってくれる?
今、何をしているの?
ーコンコン
「…はい」
ドアが開くと、鳴海が入って来て言った。
「今日の晩御飯が楽しみで、早めに仕事を切り上げたんだけど…。体調が悪いのか?」
「……」
「ご飯の事なら気にしなくていいよ。ご飯、食べよ?」
私は鳴海に連れられて、食卓に着く。
高橋は何も無かったような顔をして、後片付けをしていた。
気にしない…。
私は気にしない…。
何故か、胸がいっぱいで…
ご飯が入らない…。
「ご馳走様…」
「もう食べないのか?」
「…うん」
私はおかずが沢山残っているお皿をキッチンに持って行く。
すると、高橋は言った。
「いつものように置いておいていいんですよ?」
「これくらいの事は…」