続・小さな恋のメロディ~貴方が好きです~
思い出場所を一つ一つ回って行くと、辺りはすっかり暗くなっていた。
「どうする?」
「…初めて泊ったホテルに行きたい」
「うん」
私達は何故か無口で…。
ううん、本当は何で無口なのかは分かってる。
きっと哲平も……。
そして初めて泊ったホテルの前に行くと、ホテルは無くなっていて、奇麗なカラオケ屋が建っていた…。
私達はそのカラオケ屋を眺めながら、哲平に言った。
「入ろうか?」
「えっ?」
「今日はここで明かそうよ」
「…そうだな!」
私達は何かを吹っ切ったように、カラオケ屋に入った。
私は気付いたんだ。
時間はちゃんと進んでいる事に……。
あの頃をどんなに懐かしんでも、この兵庫の街並みの様に確実に時は流れて、変化する…。
私が鳴海と過ごした時間があるように、哲平には哲平の時間が流れていたんだ。
流れた時間は、取り戻す事は出来ない……。
ねぇ、哲平も気付いてるでしょ?
私達二人が過ごした時間は、思い出しか残ってない事。
今、過ごしている時間の中で、一番大切な人…。
「どうする?」
「…初めて泊ったホテルに行きたい」
「うん」
私達は何故か無口で…。
ううん、本当は何で無口なのかは分かってる。
きっと哲平も……。
そして初めて泊ったホテルの前に行くと、ホテルは無くなっていて、奇麗なカラオケ屋が建っていた…。
私達はそのカラオケ屋を眺めながら、哲平に言った。
「入ろうか?」
「えっ?」
「今日はここで明かそうよ」
「…そうだな!」
私達は何かを吹っ切ったように、カラオケ屋に入った。
私は気付いたんだ。
時間はちゃんと進んでいる事に……。
あの頃をどんなに懐かしんでも、この兵庫の街並みの様に確実に時は流れて、変化する…。
私が鳴海と過ごした時間があるように、哲平には哲平の時間が流れていたんだ。
流れた時間は、取り戻す事は出来ない……。
ねぇ、哲平も気付いてるでしょ?
私達二人が過ごした時間は、思い出しか残ってない事。
今、過ごしている時間の中で、一番大切な人…。