続・小さな恋のメロディ~貴方が好きです~
少しの沈黙の後、哲平が口を開いた。


「俺も…。ここに来たお陰で、自分の気持ちに気付いたよ」

「知ってるよ。星野さん…でしょ?」

「あぁ」


哲平は、少し照れ臭そうに笑った。


「大丈夫。あの子となら幸せになれるよ」

「……。綾香も今は大変だろうけど、いつでも力になるからさ」

「ありがとう」

「ここに誘ってくれて、ありがとうな」


あの日、この病院で止まってしまった哲平との時間が、再び動き出した気がした。



帰ろう。
お互いを待つ大切な人の元へ……。


私と哲平は新幹線に乗り、急いで帰る。


兵庫に向かった時とは違って、恋愛ではなく、かけがえのない友達…。


私と哲平は○○駅に着くと、お互いの幸せを願って別れた。


私は急いで鳴海が待つ家に帰る。


鳴海に一秒でも早く伝えたいんだ。


一度も伝えた事がなかった、本当の



”好き”


っていう気持ち…。


鳴海に好きじゃないって言われたから、もう本当にダメなのかもしれない…。



でも今度こそ、鳴海とちゃんと向き合いたいんだ…。


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