続・小さな恋のメロディ~貴方が好きです~
そして翌日、私は初めて鳴海と一つになった…。

それは鳴海を愛しいとか、
鳴海の物になりたいとか、
そんな気持ちは殆ど無い。

私にとって、ただただ、子供を作る為の作業だった。

子供さえ出来れば、もうお義母さんに急かされることもない。

結婚生活を続けるには、お義母さんに嫌われるより、好かれていた方が楽でしょ?

結婚生活を続けたい理由に気付く余裕もなく、そんな私に少しずつ鳴海が嫌気をさしていく事にも気付かずに、私は鳴海を求める…。

でも、簡単には子供は出来ない……。


子作りを始めて、私は同じ夢を何度も見る様になった…。


「牧野さん…?」


牧野さんが、あのクラブミュウのビルの屋上に、私の赤ちゃんを抱いて立っている…。


「ねぇ、やめて?!」


牧野さんは、私を見てニヤリと笑った。

そして、牧野さんは、あの日のように、空を…飛んだ……。


「キャーッ!!」




「おいっ」


鳴海の声で、汗だくになった私は目を覚ます…。
牧野さんのあの顔が、目に焼き付いて離れない…。

何で、今になって
何度も…何度も…

出て来るの……?

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