続・小さな恋のメロディ~貴方が好きです~
「なぁ、子供の事ばかり気にしてないで、たまには遊びに行こう?」

「…行きたくない」


鳴海は大きくため息をついた。


ねぇ、私が何でこんなに悩んでるか知ってる?


お義母さんが毎日のように来てるの、知ってる?


言いたくても、言えない…。


「検査してみるか?」

「……?」

「綾香は一度妊娠してるし、原因は俺にあるかもしれないだろ?」

「……」

「綾香がそんなに気にしてるなら、一緒に検査しよ?」

「うん」

「明日、午前中で仕事を切り上げるよ」


そう言って、いつもの様に鳴海は、私の頭を優しく撫でた。


ー翌日

私と鳴海は検査を受けるため、婦人科に向かった。

中に入ると、何人かの妊婦さんが、受診待ちで座っていた。


「初めてですか?」

「はい」

「じゃあ、こちらにご記入お願いします」


問診票を書き、待機する。

沢山の妊婦さんに紛れて、私と鳴海は座っていた。

一時間くらい待って、やっと順番が回って来て、診察室に呼ばれた。


「結婚されて、一年ですか?」

「はい」

「じゃあ、まだ不妊ではないですね。タイミングの問題が大きいですから」


私は少しホッとした。

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