続・小さな恋のメロディ~貴方が好きです~
「では、検査の方をしてみましょう。性病の検査もしておきますね。クラミジアだと、治さないままにしておくと、不妊になってしまいますから」


鳴海と私は別々に検査を受ける。

私は診察台に上がった。


「…前に妊娠された経験があるみたいですけど…」

「…はい」


私は低くなる医者の声に、少し震える…。



「ん~……。いいですよ。さっきの診察室に戻って下さい」

「……」


私は重くなった気持ちを引きずって、診察室へと戻る。

そこには鳴海の姿はまだ無くて、私は不安で胸が押しつぶされそうになった……。



不安が止まらない…。

さっきとは違う、少し暗い顔をした医者が、何を言うのか…。
泣きそうになった……

鳴海を待つ何分かの時間を、何時間にも感じ、鳴海が来ると少しだけホッとした…。

でも、そんな少しの安心も、医者の言葉で崖の上から一気に突き落とされた気持ちになった。


「東条さんは、妊娠は難しいかもしれません…」


私と鳴海は言葉を失い、医者は続けた。


「以前、妊娠されたときに…」


医者は何か説明をしていたけど、私の耳には入らない。


ねぇ、何言ってるの?



私、全然意味が分からない……

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