続・小さな恋のメロディ~貴方が好きです~
私は鳴海の部屋に行き、鳴海がシャワーから出て来るのを待つ。


こんな時どうすればいいんだろう……。


私の気持ちなんてお構いなしに、鳴海は上機嫌で部屋に来た。


”毎日、何処で飲んでいるの?”

”今日は何してたの?”

”あの香水の匂いは誰なの?”


聞きたい事は沢山あるのに、何をどんな風に聞けばいいのか、分からない…。


そんな私を見て鳴海は言った。


「まだ起きてたのか?」

「…うん」

「俺、明日早いんだ。お前も早く寝ろよ?」

「……」


鳴海はそのまま背中を向けて眠ってしまった…。


ねぇ、何があったか聞いてくれないの?


鳴海との距離、どんどん広がって行くよ?


鳴海が解らない……。


そしてすすり泣く私に背を向けたまま、声を震わせて鳴海は言った。


「眠れないよ。俺、朝早いから又別々に寝ないかっ…?」

「…分かった。ごめんねっ…」


私は逃げる様に自分の部屋に戻った。


そんなに嫌われてたんだ…。
私……。

布団を頭の上から被り、思いきり泣いた。

泣いても泣いても、


涙は止まらなかった…。

< 47 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop