続・小さな恋のメロディ~貴方が好きです~
会った事なんて勿論ないけど…。
電話の声、雰囲気…。
女の勘だ。
とても妊婦には見えない、ミニスカートに、高いヒール。
茶髪の長い髪を振りかざし、ブランド品のバッグをブラブラさせながら私の所に来る。
「…東城さん?」
「えぇ」
電話と同じ声だった。
女は私の向かいの席に座り脚を組み、タバコに火を付けると、私を上から下まで撫でまわすように見て、面白くなさそうな顔をして言った。
「思った通りの人ね…」
タバコの煙を私に吹きかける。
「貴女…本当に妊娠しているの?」
ウエイトレスが女に注文を聞きに来て、女は私と同じものを頼むと、鞄の中から母子手帳を取り出し、テーブルの上に投げる様に置いた…。
「これで分かったでしょ?」
「……」
「私と東城の間には子供がいるの。東城の妻は貴女より、私の方がふさわしいと思うけど?」
女は勝ち誇ったような顔で笑った。
悔しくて手が震える…。
「……」
「じゃあさ、お金ちょうだいよ。私、結婚もしてないのにお腹大きくして、働けないじゃない?だから離婚する迄、アンタのお金ちょうだいよ。くれないなら…東城の会社に直接取りに行くけど?」
電話の声、雰囲気…。
女の勘だ。
とても妊婦には見えない、ミニスカートに、高いヒール。
茶髪の長い髪を振りかざし、ブランド品のバッグをブラブラさせながら私の所に来る。
「…東城さん?」
「えぇ」
電話と同じ声だった。
女は私の向かいの席に座り脚を組み、タバコに火を付けると、私を上から下まで撫でまわすように見て、面白くなさそうな顔をして言った。
「思った通りの人ね…」
タバコの煙を私に吹きかける。
「貴女…本当に妊娠しているの?」
ウエイトレスが女に注文を聞きに来て、女は私と同じものを頼むと、鞄の中から母子手帳を取り出し、テーブルの上に投げる様に置いた…。
「これで分かったでしょ?」
「……」
「私と東城の間には子供がいるの。東城の妻は貴女より、私の方がふさわしいと思うけど?」
女は勝ち誇ったような顔で笑った。
悔しくて手が震える…。
「……」
「じゃあさ、お金ちょうだいよ。私、結婚もしてないのにお腹大きくして、働けないじゃない?だから離婚する迄、アンタのお金ちょうだいよ。くれないなら…東城の会社に直接取りに行くけど?」