続・小さな恋のメロディ~貴方が好きです~
「ちょっと待ってて…」
私は女をプランタンに残して、ATMに急いだ。
一度も手を付けた事の無かった、結婚式の時に貰ったお祝いのお金の通帳から、カードで50万を下ろし、封筒の中に入れる。
プランタンに戻ると、女は誰かと電話をしていて、私を見るとすぐに切った。
私は席に座り、鞄から封筒を出してテーブルの上に置く。
「ご苦労様」
女は上機嫌になって、お金を数え始めた。
「手切れ金よ。もう二度と私に電話しないって約束して」
でも、女は言った…。
「アンタさぁ、出産するだけでいくらかかると思ってんの?
「…いくら必要なの?」
「さぁ?必要になったら、連絡するわ。それに…私はアンタと東城が離婚する迄、面倒見てって言ったんだけど?」
「……」
「お金を払うのが嫌なら、さっさと東城と別れる事ね」
女は鞄にお金を入れると
『又ね』
そう一言残して出て行った…。
女を最後まで見送ると、身体の力が一気に抜けた。
又、電話が掛かって来るんだ…。
その度お金を払って、それはいつまで続くの…?
私は鞄の中に無造作に入れていた、カードの明細書を小さく折り畳んで財布にしまい、プランタンを後にした。
私は女をプランタンに残して、ATMに急いだ。
一度も手を付けた事の無かった、結婚式の時に貰ったお祝いのお金の通帳から、カードで50万を下ろし、封筒の中に入れる。
プランタンに戻ると、女は誰かと電話をしていて、私を見るとすぐに切った。
私は席に座り、鞄から封筒を出してテーブルの上に置く。
「ご苦労様」
女は上機嫌になって、お金を数え始めた。
「手切れ金よ。もう二度と私に電話しないって約束して」
でも、女は言った…。
「アンタさぁ、出産するだけでいくらかかると思ってんの?
「…いくら必要なの?」
「さぁ?必要になったら、連絡するわ。それに…私はアンタと東城が離婚する迄、面倒見てって言ったんだけど?」
「……」
「お金を払うのが嫌なら、さっさと東城と別れる事ね」
女は鞄にお金を入れると
『又ね』
そう一言残して出て行った…。
女を最後まで見送ると、身体の力が一気に抜けた。
又、電話が掛かって来るんだ…。
その度お金を払って、それはいつまで続くの…?
私は鞄の中に無造作に入れていた、カードの明細書を小さく折り畳んで財布にしまい、プランタンを後にした。