続・小さな恋のメロディ~貴方が好きです~
「じゃ、ここで見ていていい?」

「…ここに居られても迷惑ですから」


高橋は、冷たくそう言った。

そんな言い方をしなくてもいいのに…。

私は仕方なく居間でテレビを見る。

時間が経ち、鳴海が帰って来てキッチンの方に行くと、奇麗に盛り付けられている料理が、机の上に並んでいた…。


「……」

「お呼びしたんですけど、奥様、来られなっかったから」


嘘…。

呼ばれてなんかない。

険悪な雰囲気の食卓で、鳴海が困った顔をしていた。


「まぁまぁ。食べよう?」


高橋さんは、お義母さんの古くからの知り合いだ。

鳴海が実家を出て、この家を建てたいと言った時、高橋さんを家政婦として入れる事が条件だった。

お義母さんはいい人だけど、高橋さんは私を余り良く思ってないと感じていた…。


「鳴海さん、明日も早いの?」

「明日も早いよ。あっ、高橋さん、明日も朝食要らないから」

「何だ。私が作ろうと思ったのに」

「…料理出来るの?」


鳴海はビックリした顔で聞く。


「少し…。だから高橋さんに教えて貰おうと思って。ね?高橋さん」

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