まさか私が告白されるなんて

 そして翌日、約束通りに待ち合わせ場所に来た。すると彼はもうすでに来ていた。

 「もしかして待たせちゃった?」

 不安になる。もしかして私もっと早く着たほうがよかった?

 でも、彼の返事は「大丈夫。僕が緊張して早く着たから」と言うものだった。それを聴いて少しほっとなる。
 そして彼の隣を歩いていく。

 「……」
 「……」

 どうしよう、昨日は重村君が会話を作った、なら今日は私が作らないと。

 そんなことを思っていたら、彼がまた口を開いた。

 「昨日、お母さんに伝えてくれた? 僕と付き合ったって」
< 14 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop