まさか私が告白されるなんて

  あぅ、昨日はお母さんが返ってくる前に寝たんだった。だから、昨日はお母さんには会えていない。

 そもそも私自身、朝ごはん件弁当を作るために早起きをしてるし。
 そのことを正直に言うと、

 「また変なこと聞いちゃったみたいだね」

 また気を使われてしまった。
 別に私は、気を使ってほしくないのに。

 「でも、僕なんかいつも家でゴロゴロしちゃうから、親の手伝いができる山本さんを尊敬しちゃう」

 それを聴いて、急激にうれしくなる。お母さんももちろん「ありがとう」などと言ってくれる。

 でも、第三者である、重村君の口から尊敬しちゃうなんてセリフを聴いたら、うれしさでたまらなくなってしまう。
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