まさか私が告白されるなんて

 それから、彼は明らかに私を意識していた。彼の名前は重村琢磨。数名の友達がいる男子だ。

 もしや、あれは本当に私に対する告白だったのだろうかと思ってしまったが、私は心の中でぶんぶんと首を振る。

 内なる私!! そんな妄想しても恥ずかしいだけだから!!

 どうせあれでしょ?

 私が勝手に告白されたって思っちゃってるってことでしょ。はあ、こんな気持ちも明日には晴れててほしいんだけど。マジで勘違い恥ずかしすぎるからさ。


 授業が終わった。私はそそくさと荷物をまとめる。今は彼に会うのも気まずい。
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