まさか私が告白されるなんて
「本当助けてくれてありがとうございました!!」
授業が終わってからすぐに春原さんにお礼を言いに行った。
「大丈夫だって、あれくらい! それよりも師走は年終わりに先生が忙しくて走りまわるから師走って覚えたら良いからね」
「はい!」
「あ、せっかくの彼氏さんとの時間邪魔したらダメだね。山本くんあげる」
「う、うん」
春原さんのその言葉で、私は重村君と共に教室の外に出た。
「そういえばさ」
「う、うん」
「山本さんって勉強苦手なの?」
「う、うん。苦手ってほどじゃないけど苦手かな? なにしろね、私要領悪いから」
そうてへっと笑う。
言えない。中学の時不登校なってたから勉強に追いつかないなんて。
「まあ、じゃあ、良いけど。なんか勉強で困ったことあったら俺にも言えよ」
「うん。それはもちろん」
「早速勉強会しようぜ」
「え?」
まさかの申し出に動揺してしまう。