まさか私が告白されるなんて
家のことか。
私の家は正直に言ったらあまり好ましく無く思われてしまうかもしれない。
別に不自由はしていないけど、平均に比べたら多少劣る家だ。
私の父親は数年前にがんで亡くなった。
気づいた時にはもう遅かったのだ。もうお父さんの体中にがんが転移していて、もう治る見込みがなかった。
あの時のお父さんのつらそうな顔は覚えている。
死にたくない。
死にたくない。
何回もそう呟いていたな。
私には何もできなかったのが辛かった。