【中編版】スパダリ煎茶家は、かりそめ令嬢を溺愛包囲して娶りたい。
第1章
◇プロローグ
「――千愛ちゃん」
スプリング音がするベッドの上、男性によって押し倒され額に軽くキスを落とされた。
「誓斗さん……」
私は旦那様の誓斗さんに跨がれながら名前を呼ばれ、私も掠れた声で名前を呼ぶ。すると、唇を塞がれて甘い声が漏れた。
「……っんん」
誓斗さんは私に唇を重ねると何度もいろいろな角度でキスを落としていった。少しだけ強引に唇を割って彼の舌が中に入ってきた。口内でなぞられるだけで、快感が襲って甘い声が溢れてくる。
「……っちか、とさんっ」
名前を呼ぶけど、誓斗さんは空いていた手でそんなに大きくもない膨らみに触れた。
そしてゆっくりと揉んでいった。声が出そうになるけど我慢していると誓斗さんの手は一旦離れて頂に指で触れた。
「……っんぅぁ! やめっ……」
「可愛い顔、してるけど?」
「んっ……そんな!」
誓斗さんは胸元に口を近づけて舌で愛撫した。
何度も快楽の波が襲ってきてその度に唇が重ねられる。
「……千愛ちゃん、もういい?」
「っ、は、はい」
そう返事をすれば誓斗さんは私に覆い被さって、キスを落として――快楽に溺れていった。