【中編版】スパダリ煎茶家は、かりそめ令嬢を溺愛包囲して娶りたい。



 誓斗さんとお茶を飲みながら過ごし、少し体が休まり空が茜色から紺色に変わる頃。

 時間は十八時になった。だから少しずつ食事に行く支度をする。予約は十八時半からだ。


「そのワンピースも可愛いね」

「ありがとうございます」


 ワンピースの花柄のレースとフリルで重くなりがちのフリルがレースによって甘めで柔らかな印象になっていてふんわりと揺れるフレアスカートは歩くたびに動きが出てシフォン生地だから少しだけ色っぽい感じがする。

 そしてウエストがギュギュッとなっていてなんだかスタイルアップしたようだった。


「でも、今までは専属のメイドが髪を仕上げてくださっていたので髪をセットするのは苦手です」

「そうなんですね。このポニーテールは素敵だよ」


 誓斗さんは私の首筋を撫でると「可愛い」と言い首筋にキスを落とした。



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