【中編版】スパダリ煎茶家は、かりそめ令嬢を溺愛包囲して娶りたい。
なんだか二人の会話が面白くて思わず「ふふっ」と笑ってしまった。
その瞬間、二人がこっちを見たので心の中でしまった……と思い、謝った。
やってしまった。笑うなんてすごい失礼なことしちゃった……!
「いやいや、謝らないでいいんだよ。初めて、千愛さんの笑った顔見たから。とても可愛らしいなと思ってね」
「……っえ」
「そうね。千愛さんは笑った方がいいわ」
急に可愛いって言われてドキドキした。瑛一さんにも言われたことはないことだったから……
そんな会話を続けていると、幾島さんはカートにティーポットやカップケーキを乗せてやってきた。