【中編版】スパダリ煎茶家は、かりそめ令嬢を溺愛包囲して娶りたい。
「こんにちわー」
「いらっしゃいませ、大宮様ですね。上生菓子出来ていますよ」
大宮様はよくいらっしゃる和服をきている男性だ。なんの職業をしていらっしゃるのかわからないけど、とてもオーラがあるし何か立派な仕事をされているに違いない。
「いつもありがとうございます……あ、この大福。新しいやつだよね? これもください。数は五個程」
「かしこまりました。では、大福もお詰めしますね。他のものと別にした方がよろしいでしょうか?」
私が問いかけると「あぁ、そうだね。そうしてもらおう」と大宮様が言ったので私は再度「度々申し訳ありません。こちらはご自宅用でしょうか」と聞いた。
「大福は自宅用なのでその小さなパックでいいですよ袋は同じで大丈夫です」
「かしこまりました。ではそのようにお詰めしますね」