【中編版】スパダリ煎茶家は、かりそめ令嬢を溺愛包囲して娶りたい。
「ま、そういうことよ。じゃあ、またね。千愛さん」
……どういうことか分からなかったけど、話は終わってしまったのでお礼を告げて邸宅をでた。
「はい。ありがとうございました」
私たちは花屋敷の邸宅から出て、すぐ近くにあるパーキングに向かった。車に乗ると大宮さんは「家かデザート、どっちがいい?」と問いかける。
疲れてるし家に帰りたい気持ちもあるけど、デザートも食べたい気持ちがある。うーん……どちらも捨てがたい。