【中編版】スパダリ煎茶家は、かりそめ令嬢を溺愛包囲して娶りたい。
「俺はこのコメントに何も言わない。あーだこーだ言って、ややこしく拗れても嫌だしな……けど、千愛がコメントしたい反論したいと思ってるなら反論文を送るよ」
「私は、何も言わないです。反論もしたいけど、しません。目に見えない会ったことのある人に言っても仕方ないですし、信じてくださる方が信じてくれればそれだけでいいです」
「そうか、千愛がそう思うならそうしよう。コメントを出さないということは収まるまではここに……チカと一緒にいて。ここなら安心だ」
「うん、はい。わかりました」
和成さんは私の頭をいい子いい子とするように撫でると、帰って行ってしまった。