拝啓、親愛なるお姉様。裏切られた私は王妃になって溺愛されています
「殿下の件と孤児院訪問は分けて考えたいんです。私は孤児院で園芸を行っていますが、どうしても私の手がないと花の品質がうまく保たれない部分もあって」
実は、ミリアが花の販売を始めてから二カ月が経ち、かなり軌道に乗ってきていた。最近では、ミリアの他にも数人の子供たちが花売りと花畑の作業を担うようになり、新たな苗を植えて栽培の規模も広げたばかりだ。
けっして多くはないが安定的な現金収入も得られるようになり、院長先生からも感謝を伝えられている。
「花なんて、誰が手入れしようが同じよ! そんなのはお前の勝手な思い上がりだわ!」
お姉様は私の言葉を一刀両断する。しかし、実際にそうなのだ。
私自身不思議なのだが、ミリアが当初口にしていた通り、私の来訪が空くと花が少し元気をなくしてしまう。もちろん、最終的には私の手がなくとも子供たちで維持できるように持っていくのが目標だけれど、今はまだその過程にある。
そんな状態で、中途半端のまま投げ出すのは嫌だった。
実は、ミリアが花の販売を始めてから二カ月が経ち、かなり軌道に乗ってきていた。最近では、ミリアの他にも数人の子供たちが花売りと花畑の作業を担うようになり、新たな苗を植えて栽培の規模も広げたばかりだ。
けっして多くはないが安定的な現金収入も得られるようになり、院長先生からも感謝を伝えられている。
「花なんて、誰が手入れしようが同じよ! そんなのはお前の勝手な思い上がりだわ!」
お姉様は私の言葉を一刀両断する。しかし、実際にそうなのだ。
私自身不思議なのだが、ミリアが当初口にしていた通り、私の来訪が空くと花が少し元気をなくしてしまう。もちろん、最終的には私の手がなくとも子供たちで維持できるように持っていくのが目標だけれど、今はまだその過程にある。
そんな状態で、中途半端のまま投げ出すのは嫌だった。