拝啓、親愛なるお姉様。裏切られた私は王妃になって溺愛されています
好奇に負けて尋ねたら、とんでもない発言が返ってきて面食らう。
突っ込みたくなるポイントが多すぎて混乱するが、ひとまずは。
「え。精霊って、胎生なの?」
『みゅー《ううん、卵生だよ》』
「……へー」
答えを得てなお、なぜか私の混乱は増した。
『みゅー《でもね、ザイオンは答えてくれなかった》』
ラーラがグスンと洟を啜りながら、不貞腐れたようにこぼす。
「え?」
まさか、ラーラは振られてしまった?
でも、二匹は明らかに想い合っているように見えたのに。そんなことがあるのだろうか。
『みゅー《ザイオンってば、あたしが伝えた瞬間にこともあろうに卒倒しちゃうんだもんっ。でも、もういいの。あたし腰抜けは嫌いよ》』
ラーラはフンッと鼻息を荒くするが、意外に純情な反応を聞かされた私は少しばかりザイオンに同情した。
きっとザイオンは、ずっとチビ助扱いしていたラーラからの仰天発言に、私以上に衝撃を受けたことだろう。
『みゅー《ねーねー。それはそうと、今日ちょっとヘンじゃなかった?》』
突っ込みたくなるポイントが多すぎて混乱するが、ひとまずは。
「え。精霊って、胎生なの?」
『みゅー《ううん、卵生だよ》』
「……へー」
答えを得てなお、なぜか私の混乱は増した。
『みゅー《でもね、ザイオンは答えてくれなかった》』
ラーラがグスンと洟を啜りながら、不貞腐れたようにこぼす。
「え?」
まさか、ラーラは振られてしまった?
でも、二匹は明らかに想い合っているように見えたのに。そんなことがあるのだろうか。
『みゅー《ザイオンってば、あたしが伝えた瞬間にこともあろうに卒倒しちゃうんだもんっ。でも、もういいの。あたし腰抜けは嫌いよ》』
ラーラはフンッと鼻息を荒くするが、意外に純情な反応を聞かされた私は少しばかりザイオンに同情した。
きっとザイオンは、ずっとチビ助扱いしていたラーラからの仰天発言に、私以上に衝撃を受けたことだろう。
『みゅー《ねーねー。それはそうと、今日ちょっとヘンじゃなかった?》』