拝啓、親愛なるお姉様。裏切られた私は王妃になって溺愛されています
『ニャー《して、そなたはなにを成す気だ? そして我はなにをすればよい?》』
「死を操る闇の精霊たるお前の力で、国内に蔓延する〝病のもと〟を死滅させたい。これから俺が、王国中に魔力で風を巡らせる。その風に、お前の闇魔力を乗せてほしい」
ファルザード様の頼みがよほど予想外だったのか、ザイオンのヒゲがピクンと前を向く。
『ニャー《ほぅ、そうきたか。……ラーラよ、これはそなたの入れ知恵か?》』
『ふみゃ《あたしはなんにも言ってないよ。そう考えること自体、ザイオンがファルしゃまとティーナを見くびってた証拠よね。ほーんと、無駄に年ばっかり重ねて、そんなことも分からないんだから。ダメなおじちゃん》』
『ニャッ《なっ!? なぬぃいい》』
二匹の痴話喧嘩に少しの驚きと、喜びを感じた。
「死を操る闇の精霊たるお前の力で、国内に蔓延する〝病のもと〟を死滅させたい。これから俺が、王国中に魔力で風を巡らせる。その風に、お前の闇魔力を乗せてほしい」
ファルザード様の頼みがよほど予想外だったのか、ザイオンのヒゲがピクンと前を向く。
『ニャー《ほぅ、そうきたか。……ラーラよ、これはそなたの入れ知恵か?》』
『ふみゃ《あたしはなんにも言ってないよ。そう考えること自体、ザイオンがファルしゃまとティーナを見くびってた証拠よね。ほーんと、無駄に年ばっかり重ねて、そんなことも分からないんだから。ダメなおじちゃん》』
『ニャッ《なっ!? なぬぃいい》』
二匹の痴話喧嘩に少しの驚きと、喜びを感じた。