拝啓、親愛なるお姉様。裏切られた私は王妃になって溺愛されています
「迷惑なわけがあるか。ここに来客って、すごく少ないんだ。今日だって院長先生に釘を刺されてるけど、それでもみんなティーナに興味津々で……って、ほら! 悪戯坊主のライアンがあの木から覗いてるぞ!」
「えっ!?」
ミリアの視線の先を追えば、なんと木の上からこちらを見下ろしている男の子とバチッと目が合って驚く。
私が手を振ると、少年もはにかんだ笑みで手を振り返してくれた。
「次はゆっくり来るわね。その時は、みんなに改めて挨拶させてもらうわ」
「うん。今日は本当にありがとう。帰り、気をつけてな」
「ええ、またね」
「あれ? ティーナ! 紙袋を忘れてるぞ?」
腕にバスケットだけ下げて帰ろうとする私をミリアが呼び止める。
「いいえ、忘れてないわ。それはみんなで分けてちょうだい。それじゃあね、さよなら」
『みゅー』
ラーラも私の行動に不満はないようで、バスケットの中で機嫌よさそうにゆらゆらと尻尾を揺らしていた。
「え、えっ? ぇええ!?」
「えっ!?」
ミリアの視線の先を追えば、なんと木の上からこちらを見下ろしている男の子とバチッと目が合って驚く。
私が手を振ると、少年もはにかんだ笑みで手を振り返してくれた。
「次はゆっくり来るわね。その時は、みんなに改めて挨拶させてもらうわ」
「うん。今日は本当にありがとう。帰り、気をつけてな」
「ええ、またね」
「あれ? ティーナ! 紙袋を忘れてるぞ?」
腕にバスケットだけ下げて帰ろうとする私をミリアが呼び止める。
「いいえ、忘れてないわ。それはみんなで分けてちょうだい。それじゃあね、さよなら」
『みゅー』
ラーラも私の行動に不満はないようで、バスケットの中で機嫌よさそうにゆらゆらと尻尾を揺らしていた。
「え、えっ? ぇええ!?」