拝啓、親愛なるお姉様。裏切られた私は王妃になって溺愛されています
お姉様はドレスの裾を華麗に捌きながら居間の中ほどまでやって来ると長ソファに腰掛けて、お父様に微笑みかけた。さりげない仕草や表情、お父様への心配りや使用人への態度も、どれをとってもお姉様は洗練されていた。
「それはいいな。ちょうど喉が渇いていたんだ。みんなでお茶にするとしよう」
お姉様に促され、お父様がお姉様の右隣に。お母様は、お姉様を真ん中にして左隣に並んで座った。
腰を落ち着けると、お母様は嬉々として先ほどの話題の仔細を聞き出そうとする。
「ちょっと、マリエンヌ。さっきのお話、なにがオーバーなものですか。王妃様から名指しでお褒めの言葉をいただくなんて、そうそうあることじゃないわ。もっと詳しく聞かせてちょうだいな」
「そうとも、私もぜひ聞きたいね。議会の後、まだ他の議員たちも多く残る中でお前の名を挙げられて、本当に鼻が高かったよ」
興奮を隠せない様子の両親に、お姉様は弱ったように口を開く。
「それはいいな。ちょうど喉が渇いていたんだ。みんなでお茶にするとしよう」
お姉様に促され、お父様がお姉様の右隣に。お母様は、お姉様を真ん中にして左隣に並んで座った。
腰を落ち着けると、お母様は嬉々として先ほどの話題の仔細を聞き出そうとする。
「ちょっと、マリエンヌ。さっきのお話、なにがオーバーなものですか。王妃様から名指しでお褒めの言葉をいただくなんて、そうそうあることじゃないわ。もっと詳しく聞かせてちょうだいな」
「そうとも、私もぜひ聞きたいね。議会の後、まだ他の議員たちも多く残る中でお前の名を挙げられて、本当に鼻が高かったよ」
興奮を隠せない様子の両親に、お姉様は弱ったように口を開く。