私はあなたに愛されたい
「そのお気持ちだけで本当に十分です。
私は大丈夫ですから。
ルーク様はお仕事で忙しいんですから、こんな瑣末(さまつ)なことは忘れて下さい。」



実際、何もなかったわけだし。



全て丸く治っている。



ルーク様が私の手を少し引いた。



「僕は、レティの事もレティの身の回りの事も瑣末だと思ったことは一度もないよ。」



ルーク様が私のことを少しでも考えていてくれる、その事がどれほど嬉しかったかきっとルーク様には想像もつかないんだろうな。
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