私はあなたに愛されたい
馬車の中に乗っている方がヴァンパイアだったら、おそらく私とルーク様の会話はあの距離でもちゃんと聞こえるはず。



ここは、私が勝手に押しかけて心の広いルーク様が仕方なく相手にしてくれた体でいこう。




「ルーク様、平民の私とこんな親切に話していただいて感謝しています、本当にありがとうございました!
私はこれで失礼します!」  




私は逃げるようにしてルーク様の元から離れた。

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