世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
***

「おい!海月!救急車呼べ!早く!」

私の名前を呼ぶ紅嵐くんの声がガンガンと頭に響く。

「羽瑠ちゃん! しっかりしろ…!」

「ぅっ…、」

気持ち悪い……。

痛い……。

全身に激痛が走っていた。

「…ほ……んと…だよ………」

どうしてか分からない。でも、震える声を出して、目の前にいる紅嵐くんに訴えた。

「ん…っ?、なんだ…っ」

すると紅嵐くんが屈んで、横たわる私に近づいて、耳を傾けてくれた。

「ほんと…だよ………私…結星くんの…彼女……なんだよ…? 嘘じゃ…ないよ……」

こんな時まで、結星くん結星くん。

自分でも呆れた。

でも……どうしようもなく好きなんだもん。

しょうがないじゃん……。

安心させようとしてくれてるのか、少し微笑みながら紅嵐くんが言った。

「そんなん誰も嘘だなんて思ってねぇって…っ」

「……じゃあ…なんで……振り向いてくれないの…。結星くんもう…、うる……好きだよって……言ってくれ……ないよ…?」

「結星も……、ちょっと忘れちゃってるだけだよ…、そのうち絶対羽瑠ちゃんのこと思い出すって……っ」

あぁ…、どうしよう。

上手く息吸えない…。痛い…。苦しい……。

心も…なんかチクチクする。

1晩じゃ……足りないよ……………
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