世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
「しっかりしろ! 羽瑠ちゃ────…」
落ちてく瞼に抗えず、目を閉じた。
思い返せば私は───────…
ーー……やだ……………………
ーー約束……したもん……………………っ
ーー結婚しようって……、言ってくれたもん…
何度、身勝手な愛を押しつけただろう。
そうだよね。
結星くんからしたら私、初対面同然だもんね。
諦めにも似たような乾いた笑みが、心のどこかにボトン…と落ちた。
*
*
中学1年の入学式の日。
河川敷の桜に夢中になっていた私は足を滑らせて、バランスを崩した。
でも……、それを受け止めてくれたのは、
「おっと……っ、あぶねっ…」
───────…成瀬結星くんだった。
「怪我ない?」
「あ、はい……、すみません、私ボーとしてて……」
「桜。綺麗だもんね」
そう言って桜を見あげた横顔があまりにかっこよくて。
もう…、私の目は桜よりも彼を見たがっていた。
綺麗な人…。
一瞬で私の視線をかっさらっていった。
まだ、出会って数秒しか経ってない。
そんな段階で私は…
” 付 き 合 っ て く だ さ い ”
と、言おうとしてしまった。
慌てて口を閉ざして、ただ俯いて頬を染めた。
「大丈夫?」
赤くなった頬を見られたくなくて…俯いたのに、こっちの気も知らずに、平然と覗き込んでくる彼。
「だっ、大丈夫っ!!!」
落ちてく瞼に抗えず、目を閉じた。
思い返せば私は───────…
ーー……やだ……………………
ーー約束……したもん……………………っ
ーー結婚しようって……、言ってくれたもん…
何度、身勝手な愛を押しつけただろう。
そうだよね。
結星くんからしたら私、初対面同然だもんね。
諦めにも似たような乾いた笑みが、心のどこかにボトン…と落ちた。
*
*
中学1年の入学式の日。
河川敷の桜に夢中になっていた私は足を滑らせて、バランスを崩した。
でも……、それを受け止めてくれたのは、
「おっと……っ、あぶねっ…」
───────…成瀬結星くんだった。
「怪我ない?」
「あ、はい……、すみません、私ボーとしてて……」
「桜。綺麗だもんね」
そう言って桜を見あげた横顔があまりにかっこよくて。
もう…、私の目は桜よりも彼を見たがっていた。
綺麗な人…。
一瞬で私の視線をかっさらっていった。
まだ、出会って数秒しか経ってない。
そんな段階で私は…
” 付 き 合 っ て く だ さ い ”
と、言おうとしてしまった。
慌てて口を閉ざして、ただ俯いて頬を染めた。
「大丈夫?」
赤くなった頬を見られたくなくて…俯いたのに、こっちの気も知らずに、平然と覗き込んでくる彼。
「だっ、大丈夫っ!!!」