世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
*
*
*
ーーピッ、ピッ……
鼓膜に一定の感覚で届く機械音と真っ白な天井。
僅かに鼻をかすめる消毒液の匂い。
「…羽瑠ちゃん……羽瑠ちゃん!」
長い間閉ざしていたようなそんな重い瞼を開けると、優しい光が瞳に届いた。
瞳孔が気を利かせてギュッ、と縮まる。
口には酸素マスクが付けられていて、薄い入院着から覗く腕からは細長い管のようなものが伸びていた。
「羽瑠ちゃん…っ」
「分かるか?」
仰向けにベッドに寝かされた私の視界に紅嵐くんと海月くんがぼんやりと飛び込んでくる。
「紅嵐、先生呼んできて!」
「あぁ!」
「あれ……私…」
一気に病室が慌ただしくなり、私は目をぱちくりさせ状況を理解しようとする。
するとすぐそばにいた海月くんが教えてくれた。
「羽瑠ちゃん2日も、昏睡状態だったんだよ…っ」
「え……そんなに…?」
なんだか自分のことじゃないみたい……。
「羽瑠ちゃんごめんねっ……僕がアイス食べたい、って言ったばっかりにこんなことにー…」
アイス?
あぁ……そういえばアイス食べようとしてたところで、私…
大きなクラクションが頭に流れ、たちまちあの時の記憶が蘇ってくる。
*
*
ーーピッ、ピッ……
鼓膜に一定の感覚で届く機械音と真っ白な天井。
僅かに鼻をかすめる消毒液の匂い。
「…羽瑠ちゃん……羽瑠ちゃん!」
長い間閉ざしていたようなそんな重い瞼を開けると、優しい光が瞳に届いた。
瞳孔が気を利かせてギュッ、と縮まる。
口には酸素マスクが付けられていて、薄い入院着から覗く腕からは細長い管のようなものが伸びていた。
「羽瑠ちゃん…っ」
「分かるか?」
仰向けにベッドに寝かされた私の視界に紅嵐くんと海月くんがぼんやりと飛び込んでくる。
「紅嵐、先生呼んできて!」
「あぁ!」
「あれ……私…」
一気に病室が慌ただしくなり、私は目をぱちくりさせ状況を理解しようとする。
するとすぐそばにいた海月くんが教えてくれた。
「羽瑠ちゃん2日も、昏睡状態だったんだよ…っ」
「え……そんなに…?」
なんだか自分のことじゃないみたい……。
「羽瑠ちゃんごめんねっ……僕がアイス食べたい、って言ったばっかりにこんなことにー…」
アイス?
あぁ……そういえばアイス食べようとしてたところで、私…
大きなクラクションが頭に流れ、たちまちあの時の記憶が蘇ってくる。