世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
そんなに……心配してくれてたの…??

「大切なんだ……っ、羽瑠のこと、誰よりも大切で……っ、傷つけたくないし…、もう泣いて欲しくないんだ……」

またフワッ、と抱きしめられて。

肩にぽたぽたと涙が当たっていく。

「そばにいさせて欲しい…」

「…っ」

…嬉しかった。

最近の結星くんはいつも無口で。

あんまり本音とか気持ちの深い所を話してくれなかった。

だから尚更…。

それに。

あの夜はもらえなかった‪”‬好き‪”‬という言葉が結星くんから私に…。

まだ信じられない思いだった。

結星くんの背中に手を伸ばして。

服にシワがよっちゃうくらい強く掴む。

肩に顔を埋めたら、堰を切ったようにすぐに笑顔が溢れていった。

「私も…っ、これからもずっと結星くんにそばにいてほしい…っ」

やっと好きだ、って言ってくれた…っ

振り向いてくれたんだ…っ。



ーーそんなに私のことを思ってくれているのに、どうして1度 ‪”‬別れよう‪”‬ なんて言ったんだろう。

一瞬。ほんの一瞬だけ。

そんな疑問に取り憑かれたけど、

この時の私は、特に深追いしなかった。

また両想いになれたことで、胸がいっぱいだったんだと思う。
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