世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
なのになんで…………
「…っ」
涙がふいにポロリ、と頬を伝ってシーツを濡らした。
「んっ……っ、はぁっ…っ、」
情熱的に、何度も角度を変えて降り注がれるキスは甘くてとろけそうで。
だけどほんの少し……
───────…切なかった。
結星くんがゆっくりと私の頬に手を伸ばす。
「……どうした?」
泣いているのに、気付かれてしまったらしい。
こういう時。
迷わずキスを中断してくれる結星くんは、あの頃と同じ優しさで私を照らしてくれる。
「羽瑠…?」
私はずっと……目を背けてきた気がする。
「です……か……」
私ね。
あなたが大好きで大好きで仕方ない…。
でも……
ちょっと ”違う” 気がするんだ。
それは記憶が、あるかないかだけじゃなくて…
多分もっと……、
─────もっと別の何か─────
「ん…?」
……どうしてあの時別れよう、って言ったの?
……どうして私を抱いた日、泣いてたの?
少し前……
屋上でも泣いてたよね……?
歪む視界の中。
私は……、意を決して尋ねた。
「誰ですか───────────?」
この人は……
*
*
.
”結星くん” じゃない……。
「…っ」
涙がふいにポロリ、と頬を伝ってシーツを濡らした。
「んっ……っ、はぁっ…っ、」
情熱的に、何度も角度を変えて降り注がれるキスは甘くてとろけそうで。
だけどほんの少し……
───────…切なかった。
結星くんがゆっくりと私の頬に手を伸ばす。
「……どうした?」
泣いているのに、気付かれてしまったらしい。
こういう時。
迷わずキスを中断してくれる結星くんは、あの頃と同じ優しさで私を照らしてくれる。
「羽瑠…?」
私はずっと……目を背けてきた気がする。
「です……か……」
私ね。
あなたが大好きで大好きで仕方ない…。
でも……
ちょっと ”違う” 気がするんだ。
それは記憶が、あるかないかだけじゃなくて…
多分もっと……、
─────もっと別の何か─────
「ん…?」
……どうしてあの時別れよう、って言ったの?
……どうして私を抱いた日、泣いてたの?
少し前……
屋上でも泣いてたよね……?
歪む視界の中。
私は……、意を決して尋ねた。
「誰ですか───────────?」
この人は……
*
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”結星くん” じゃない……。