世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
俺は……、それを大切にしたい。

なぁ、結星……。

許して欲しい。

結星が死んだ、なんて言わねぇ。

絶対言わねぇから…

羽瑠のそばに居させてほしい。

俺ちゃんと結星のフリするから…。

俺の中でどこか決心がついて。腹を括ったのは多分この瞬間だった。

羽瑠の目が覚めたら…

この気持ちを伝えよう。

絶対……、絶対…、大切にしよう。

失ってから後悔しても遅いんだ。


そうして…

「大切なんだ……っ、羽瑠のこと、誰よりも大切で……っ、傷つけたくないし…、もう泣いて欲しくないんだ……」

想いを伝えたあの日。


俺は……、胸に誓った。


俺はこれから一生…

‪”‬結星として‪”‬ 羽瑠を愛し続ける、と。


***


「誰ですか​──────​─────?」

…順調だったはず。

これで全部よかったはずなのに…。

羽瑠にそう聞かれた瞬間。

肩の荷が、スっ、と降りたような気がした。

そりゃ…、気付くよな……
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