世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
それから桃子ちゃんに泣きながら昨日の出来事を話した。

途中途中、どれだけ私が結星くんに会うのを楽しみにしていたか、という心情も挟みながら。

だって…本当に楽しみにしてたんだもん……。

うぅ…。

飛行機の中でもずっと結星くんのことばっかり考えてた。

帰国したらデートしたいな、とか帰国したら……の妄想をただただ無数に広げていた昨日の自分はどこへやら…。

私の思考は、もうぐちゃぐちゃ。

一体何がどうなってこんな…

「ねね、ちなみにさ、その‪”彼氏‪”‬ってこの宝来学園にいる、ってことだよね?」

「うん。いるよ…っ。2年生…」

「え、ちなみに……、誰?」

「結星くん、って人なんだけど、桃子ちゃん知っ​────」

‪”‬知ってる?‪”‬

と口にする前に桃子ちゃんがガタン!が椅子を引いて立ち上がった。

「え!? もしかして成瀬結星(なるせ ゆうせい)!?」

かと思ったら間髪入れず、かなり驚いた様子で私の両肩を掴んだ桃子ちゃん。

「えっ、うん……っ、そう。成瀬結星!え、知ってるの?」

「知ってるも何も有名だよ!?」

「えっ! 有名!?」

どういうことだろう?

首を傾げていると桃子ちゃんがハッ!としたように口を開けて、「ってことは……」と呟いた。

「ってことは……っ、‪”‬あの‪”‬ 結星くんの彼女って…うるうるってこと!?」
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