世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
「結星くんの友達……?」

「うんっ。友達だよ」

わぁあああ……っ!ちょうどいい所に!

正直あの優しい結星くんが殺し魔なんて未だに信じられないでいた。

話によると、結星くんがおかしくなっちゃったのは今から1年前。

それまでは私とも連絡取ってたし、きっとその頃何かあったんだと思う。

という結論に達し、名探偵の如く、事の真相を探ろうとしていたのだ。

きっと昨日結星くんと一緒にいたあの2人なら、色々知ってるはずだからあとで探しに行こうと思ってたんだよね。

ナイスタイミングだ。

「あの…っ、私結星くんについてちょっと聞きたいことがあって…」

「ん? どうしたのっ?」

海月くんがキョトンとこちらを見た時。

ーーキーンコーンカーンコーン…

「あ、もう時間か。じゃあHR終わります~」

校内中に響き渡るチャイム音と共にHRが速やかに終わった。

先生の号令で解散となったのだが…

「あれ…っ!?」

一瞬先生の方に視線を向けただけのほんの僅かな間にさっきまで隣にいたはずの海月くんの姿が見当たらなくなっていた。

え!? いつの間に!?

混乱の最中、桃子ちゃんが体操服片手にやって来た。
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