世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
桃子ちゃんが言うには、結星くんと紅嵐くんは同じクラスらしい。
例によってサボりがちの結星くんとは違って、紅嵐くんは割と教室にいることが多いらしい。
「分かった!ちょっと行ってくる!」
「えっ!? あっ、ちょっ…、うるうる!?」
一瞬桃子ちゃんに引き止められたけど、行く、と決まった足は止まらなくて、猛スピードで教室を飛び出し、隣のクラスに駆け出した。
***
あれー? いないかな……?
服装変わると、人って全然違って見えるからなー…。
えー、とヤクザっぽい人……ヤクザっぽい人ー…。
隣のクラスの窓枠に捕まって、背伸びをしたり、屈んだりしながら中の様子を伺う。
でも紅嵐くんっぽい人は見当たらなくて、誰かに聞こうかな、と思ったその時。
背後から声が掛けられた。
「羽瑠ちゃん、だよね?」
はっ……
いた…っ!
振り向くとおそらく私のお目当ての人物であろう人が立っていた。
真っ先に目に入った胸元のネクタイは、だいぶユルユルにしてて、肌が柔く露出していた。
なんだか色っぽくて、大人の色気がムンムン漂っている。
「あの…っ、紅嵐くん、ですか?」
「あぁ、そう。俺、紅嵐。龍堂紅嵐」
例によってサボりがちの結星くんとは違って、紅嵐くんは割と教室にいることが多いらしい。
「分かった!ちょっと行ってくる!」
「えっ!? あっ、ちょっ…、うるうる!?」
一瞬桃子ちゃんに引き止められたけど、行く、と決まった足は止まらなくて、猛スピードで教室を飛び出し、隣のクラスに駆け出した。
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あれー? いないかな……?
服装変わると、人って全然違って見えるからなー…。
えー、とヤクザっぽい人……ヤクザっぽい人ー…。
隣のクラスの窓枠に捕まって、背伸びをしたり、屈んだりしながら中の様子を伺う。
でも紅嵐くんっぽい人は見当たらなくて、誰かに聞こうかな、と思ったその時。
背後から声が掛けられた。
「羽瑠ちゃん、だよね?」
はっ……
いた…っ!
振り向くとおそらく私のお目当ての人物であろう人が立っていた。
真っ先に目に入った胸元のネクタイは、だいぶユルユルにしてて、肌が柔く露出していた。
なんだか色っぽくて、大人の色気がムンムン漂っている。
「あの…っ、紅嵐くん、ですか?」
「あぁ、そう。俺、紅嵐。龍堂紅嵐」