世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
あれは、挨拶。あれは挨拶、っと。

てか……

拘束魔とキス魔って…、なんか結星くん。

私が知らない間にすごい人達と出会ってて……友達になってたんだな……。

「はっ……」

てかせっかく海月くんに会えたのに、また結星くんのこと聞くの忘れた~~ぁああ。

布団の中でそれに気付き、ガックリ、と肩を落とした。

拉致されて? キスされて? まぁ今日はもうそれどころじゃなかったから、仕方ない仕方ない。

何度も心で反芻して、自分に言い聞かせる。

結局結星くんには1ミリも会えなかったけど、他が刺激的過ぎて、濃い1日だったことには変わりない。

明日こそ聞こう!と強く決意してその日は日付が変わる前には眠りについた。







「次会えるのは3年後か。風邪ひくなよー?」

私が海外に行く前日のこと。

熱いキスを交わして、私のはじめてを捧げたそその日。

素肌が触れ合うベッドの中で、結星くんは私が大好きな笑顔でそう言った。

「う、ん…」と小さく返した時。

「ぐすん……っ、やっぱり私……結星くんと離れたくない…っ、寂しい…」

意図せず、そんな弱々しい声と共に涙を流してしまった。

泣かないようにしてたのに、我慢出来なかった。
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