世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
「すみませ​────ハッ…」

言い切れないまま、口を大きく開けた。

「……おい」

「…っ」

ぶつかった人は……、

まさかの結星くんだった。

しかもどうやら途中で私の尾行に気付いていたらしく、怖い顔して見下ろしてくる。

あ……やば…い……

「…あんま舐めた真似すんなよ」

「ご、めんなさい……」

シュン…、と縮こまって反省する。

確かに、尾行はキモイよね。

「次やったら殺す。いいな?」

そう言い残して、背中を向けた結星くん。

「待って!」

気が付いたら叫んでいた。

知りたい……。

なんでこんなに変わっちゃったのか。

「私のこと……」

震える声をなんとか絞り出して。言葉にした。

「……冷めちゃった、?」

こんなこと聞くの怖くて、…手が震えた。

前もそうだった。

結星くんを前にすると、何もかも震えしまう。

きっと、傷付きたくないから……。

悲しいこと言われたら、立ち直れないから。

だけど……、ちゃんと向き合いたい。

「……」
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