世界で1番泣き虫なキミを愛し続けると誓う
「結星くん、……言ってくれたもん」
ーー”なんか私ぺっちゃんこ…”
あの頃。思春期特有の悩みを抱えていた私は、自分の体型を随分恥ずかしがった。
でも………
「私が『胸小さくてごめんね』って言った時…、『男は、大きい胸がいいんじゃなくて、好きな子の胸がいいんだよ、だから大丈夫』って言ってくれたもん!」
「あ? 知らねぇよ。妄想キモ」
「…っ」
「……虚言癖にも程があるだろ、お前」
呆れたように言い放つ結星くんはあの頃とは似ても似つかない。
「なんで…」
そんな今にも空気に呑まれ、消えてっちゃいそうなか弱い声が、ポツリ、と溢れ出た。
もうやけくそだったんだと思う。
「バカッ!!バカバカ!結星くんのバカぁーーーー!」
我に返った時には、結星くんに掴みかかって、ポコポコ胸板を叩いていた。
あぁ…っ。なんでこうなっちゃうんだろ。
仲良くなろう、って。思ったのに……っ、
全部台無し……
「…おい、離れろ」
「やだ…!結星くんこんな意地悪じゃなかったんだから!────きゃっ…」
ーー”なんか私ぺっちゃんこ…”
あの頃。思春期特有の悩みを抱えていた私は、自分の体型を随分恥ずかしがった。
でも………
「私が『胸小さくてごめんね』って言った時…、『男は、大きい胸がいいんじゃなくて、好きな子の胸がいいんだよ、だから大丈夫』って言ってくれたもん!」
「あ? 知らねぇよ。妄想キモ」
「…っ」
「……虚言癖にも程があるだろ、お前」
呆れたように言い放つ結星くんはあの頃とは似ても似つかない。
「なんで…」
そんな今にも空気に呑まれ、消えてっちゃいそうなか弱い声が、ポツリ、と溢れ出た。
もうやけくそだったんだと思う。
「バカッ!!バカバカ!結星くんのバカぁーーーー!」
我に返った時には、結星くんに掴みかかって、ポコポコ胸板を叩いていた。
あぁ…っ。なんでこうなっちゃうんだろ。
仲良くなろう、って。思ったのに……っ、
全部台無し……
「…おい、離れろ」
「やだ…!結星くんこんな意地悪じゃなかったんだから!────きゃっ…」